Zenwalk Linux、BOREスケジューラで低遅延デスクトップを標榜
SlackwareベースのLinuxディストリビューションZenwalkが、タスクのバースト処理に特化したBOREスケジューラを統合し、低遅延デスクトップ体験の実現を目指す。
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Zenwalk LinuxがBOREスケ_journalを統合
SlackwareをベースとするLinuxディストリビューション「Zenwalk」が、カーネルにBOREスケジューラをパッチ適用したビルドを提供し、真の低遅延デスクトップ体験の実現を目指すと発表した。PhoronixのMichael Larabelの報道によれば、Zenwalkプロジェクトから大きな動きが確認されたのはほぼ20年ぶりとのことだ。
BOREは「Burst-Oriented Response Enhancer」の略で、ゲームや音声処理、デスクトップ操作といったバースト的なワークロードに最適化されたスケジューラである。Tree外のオプションとして開発されており、CachyOSなどの他のディストリビューションでも利用が可能だ。
BOREスケジューラの技術的な位置づけ
Zenwalkが採用したBOREスケジューラは、upstream Linuxカーネルに未統合のout-of-treeスケジューラである。CachyOSが採用していることで知られており、デスクトップやゲーム向けの応答性向上を目的として設計されている。
Zenwalkプロジェクトのブログでは、この新しいカーネルの性能について以下のように記述されている。
While the stock Slackware kernel hangs and drop frames when playing audio during a simple application compile task in background : In my tests this new kernel plays audio flawlessly while a big application compiling and a massive multi-thread media transcode are running in background : it’s day and night !
つまり、標準のSlackwareカーネルではバックグラウンドでアプリケーションをコンパイルしている最中にオーディオ再生でフリーズやフレームドロップが発生するのに対し、BOREを適用したカーネルでは大規模なコンパイルやマルチスレッドメディアトランスコードが実行されている間でも音声が途切れることなく再生されたという。
カーネルビルドの互換性
Zenwalkが提供するこのカーネルビルドは、upstreamのSlackwareと互換性を維持しているという。Slackwareベースのディストリビューションユーザーは、BOREスケジューラの恩恵を受けつつ、Slackwareパッケージエコシステムとの整合性を損なうことなく利用できる可能性がある。
BOREスケジューラはGitHub上で公開されており、他のディストリビューションでも独自に試用することも可能だ。デスクトップ環境における応答性の改善を求めるLinuxユーザーにとっては、選択肢の一つとして注目に値する。
編集部の見解
ZenwalkのBOREスケジューラ統合は、Slackware系ディストリビューションが長年の停滞から脱却し、デスクトップUse Caseに再注力する転機になり得る。CachyOSなどの先行事例があるとはいえ、SlackwareのシンプルさとBOREの応答性を組み合わせるという方針は、従来のSlackwareユーザー層に訴えかける可能性がある。低遅延カーネルの需要は、ゲームや音声制作だけでなく、リモートワーク環境でのビデオ会議やリアルタイムコラボレーションの文脈でも高まっている。この市場ニーズとの接点がどこにあるかは、今後の展開を見守る必要がある。 長期的には、BOREスケジューラのようなout-of-treeのスケジューラがupstreamに統合されるかどうかが重要な論点となる。[Linux 7.3がIntelハイブリッドCPUのクラスタ負荷分散を改善](https://singulism.
参考
- 「Slackware-Based Zenwalk Linux Aims For “True Low Latency Desktop Experience”」, by Michael Larabel — Phoronix, 2026-08-14T09:30:21.000Z (ARR)
- 元記事URL: https://www.phoronix.com/news/Zenwalk-BORE-Kernel
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