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PS5エミュでGTA Vが60FPS動作、数分でクラッシュ

PS5エミュレータKyTyPS5でGTA Vが40〜60FPSで動作。開始ミッションは playable だが数分でクラッシュ。検証環境はRyzen 7 9950X3DとRX 7900 XT。

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PS5エミュでGTA Vが60FPS動作、数分でクラッシュ
Photo by Kerde Severin on Unsplash

PS5版Grand Theft Auto VがPC上のエミュレータで40〜60FPSで動作する映像が公開された。Tom’s Hardware の Hassam Nasir の報道では、Ryzen 7 9950X3DRX 7900 XTを搭載するハイエンドPC上で、KyTyPS5を用いて開始ミッションが数分間 playable な状態で実行されたと伝えている。描画は滑らかだが、一定の進行地点でクラッシュが発生する。1カ月余り前には起動画面で停止していた状況からの急速な進展だ。

PS5 Version of Grand Theft Auto 5 emulated on KyTyPS5 emulator at 40 to 60 fps

上記はX上で2026年9月5日に投稿された映像に付された説明である。Tom’s Hardwareの記事が引用した投稿は、BrutalSamによるものだ。映像はPCゲーム分野におけるPS5エミュレーションの現状を示す資料として注目を集めている。

PS5版GTA Vが40〜60FPSで動作

映像ではGTA Vの開始ミッションが40〜60FPSで実行されている。フレームレートは画面内の動作量に応じて変動する。Tom’s Hardware の Hassam Nasir の報道によれば、1カ月余り前の時点ではGTA Vは初期のスプラッシュ画面で停止していた。2Dタイトルは滑らかに動作し、3Dタイトルはようやく動作し始めた段階だったという。

今回の映像は、その停滞を明確に抜け出したことを示す。エミュレータはKyTyPS5である。同エミュレータは現時点で最も注目を集めるPS5エミュレータであり、ShadEmuと並んで開発が進められている。PCゲームのエミュレーション領域では、特定のタイトルに依存せず基盤の安定化を図る動きが続いてきた。今回のGTA Vの動作は、その基盤が一定の水準に達したことを示す事例だ。

GTA Vのカットシーンは事前に作成された動画ではなく、ゲームエンジンによるリアルタイム描画で生成される。このため、カットシーンが正常に描画されること自体が、エミュレータの命令変換と描画処理の正確性を示す指標になる。今回の成果は、単なる起動成功を超えた段階にあると評価できる。

クラッシュとオープン世界の課題

安定性には依然として課題が残る。公開された映像では、プレイヤーがシャッターをを通じてし、外部で待機する警察と対峙する直前の場面でクラッシュが発生する。銃撃戦の処理に至る前に実行が停止するため、戦闘や物理演算の負荷が高い場面の検証には至っていない。

別の事例では、開始ミッションをを通じてしオープンワールドに到達したケースも報告されている。Tom’s Hardware の Hassam Nasir の報道では、このケースではオープンワールド突入直後は15FPSを下回る水準だったが、FranklinとLamarが登場するカットシーンでは40FPS台半ばまで上昇したとしている。カットシーン終了直後にクラッシュが発生したという。カットシーンがリアルタイム描画であることを踏まえると、描画経路自体は機能しているが、シーン遷移やメモリ管理に未解決の処理があると見ることができる。

開始ミッションは比較的閉鎖された空間で進行する。オープンワールドは描画対象が広範にわたり、ストリーミングや多数のNPC処理が同時に発生する。真の負荷試験はオープンワールドでの長時間プレイにある。現状は、その手前で安定性が途切れる段階だ。

検証環境とエミュレータの現在地

検証に用いられたPCの構成は、Ryzen 7 9950X3DRX 7900 XTというハイエンド仕様である。CPUは3D V-Cacheを備える最上位モデルであり、GPUも高性能帯に位置する。エミュレーションはCPUへの依存度が高く、命令変換や同期処理の負荷が大きい。ハイエンド構成での動作は、最適化の余地が大きいことを裏返しに示している。

KyTyPS5は、PS5のシステムソフトウェアとグラフィックスAPIの挙動をPC上で再現することを目指すプロジェクトである。ShadEmuとともに、コミュニティ主導で開発が進む。数カ月前に火が付いたと表現される開発の加速は、時間の経過とともに衰えることなく強まっている。Tom’s Hardware の記事は、この速度を天文学的なペースと表現している。

1カ月余り前との比較では、進展の幅が明確だ。起動画面での停止から、開始ミッションの playable な実行へと移行した。2Dタイトルの安定化を経て、3Dタイトルの描画が本格化した流れは、エミュレータのコア部分が段階的に成熟していることを示す。個別タイトルの調整と、共通基盤の改善が並行して進んでいるとみられる。

複数タイトルで描画の安定化が進む

GTA V以外のタイトルでも描画の安定化が報告されている。2026年8月6日時点の投稿では、KyTy PS5 Emulator上で滑らかに動作するタイトルとして、Tomb Raider IV-VI Remastered、STORY OF SEASONS: A Wonderful Life、PAC-MAN WORLD Re-PAC、Double Dragon Gaiden: Rise of the Dragonsが挙げられている。いずれも描画が正常に行われているという。

これらのタイトルは3Dと2Dの要素を併せ持つが、GTA Vのような大規模オープンワールドに比べると処理の複雑さは限定的だ。複数のタイトルで安定化が進むことは、特定のゲームに特化した修正ではなく、エミュレータ全体の互換性が向上していることを示すと解釈できる。個別の調整が蓄積され、描画や入力、ファイルシステムの処理が共通化されつつある段階だ。

コミュニティでは、調整を重ねる作業が継続している。クラッシュの再現条件を切り分け、ログを取得し、修正を適用する反復が行われている。短期間でGTA Vが playable に至った背景には、こうした地道な最適化の積み重ねがある。

GTA VIに向けた開発加速の背景

開発加速の背景には、GTA VIへの期待がある。Tom’s Hardware の Hassam Nasir の報道では、GTA VIのゲームプレイ公開を目にしたコミュニティの熱意が、PCで早期にプレイ可能にしたいという動機につながっているとしている。公式のPC版移植を待たずにエミュレーションで実現しようとする動きは、過去のコンソール世代でも見られた構図だ。

GTA V自体は、実行に高い性能を要するタイトルではない。過去3年間のAndroidフラグシップ端末でも、エミュレーションにより最大60FPSでの動作が報告されている。ただし、それはAndroid向けの最適化や、異なる版の実行環境に基づくものだ。今回の対象はPS5版であり、PS5固有のシステムコールやグラフィックススタックをPC上で再現する必要がある。難易度は異なる。

PS5エミュレーションは、保存と互換性の観点でも意味を持つ。コンソールの世代交代が進む中で、過去のタイトルを現行のPC環境で動作させる技術は、ゲームの長期的な利用可能性を支える。開発の進展は、技術的な挑戦であると同時に、プラットフォームの垣根を越える試みでもある。

編集部の見解

短期的には、クラッシュの原因特定と修正が最優先の焦点になると見る。開始ミッションのシャッターを通じて時やカットシーン終了直後の停止は、メモリ管理や同期処理、描画資源の解放に関する未実装部分を示唆する。今後3〜6カ月で、これらの遷移処理が安定すれば、オープンワールドでの数分から数十分の連続プレイが可能になる可能性がある。対応タイトルのリストも拡大し、検証環境の要件が段階的に整理されると評価する。 長期的な視点では、エミュレーションの成熟がPCゲーム市場とコンソール市場双方に波及すると考える。1〜3年のスパンでは、PS5世代のタイトル保存や、公式移植が提供されない作品へのアクセス手段として、エミュレータが補完的な役割を担う可能性がある。一方で、著作権や利用規約をめぐる議論は避けられない。技術の進展が、権利者の販売戦略や移植計画に与える影響を注視する必要があると言えそうだ。 エミュレーションは保存か、あるいは無許諾の複製か。その境界をどこに引くべきだろうか。ハイエンドPCでの動作が先行する現状は、一般の利用者が恩恵を受けるまでに最適化と文書化の時間を要することを示している。

参考

よくある質問

PS5エミュレータでGTA Vはどの程度動作するのか
KyTyPS5を用いた事例では、開始ミッションが40〜60FPSで動作する。動作量に応じて変動するが、数分間は playable である。シャッターを通じて時やカットシーン終了直後にクラッシュが発生し、長時間のプレイやオープンワールドでの安定動作には至っていない。
検証に使われたPCのスペックは
報告された構成はRyzen 7 9950X3DとRX 7900 XTを搭載するハイエンドPCである。エミュレーションはCPU負荷が高く、現状は高性能環境での動作が先行している。今後の最適化で要件が下がる可能性がある。
GTA V以外のPS5タイトルも動作するのか
Tomb Raider IV-VI RemasteredやSTORY OF SEASONS: A Wonderful Life、PAC-MAN WORLD Re-PAC、Double Dragon Gaiden: Rise of the DragonsなどがKyTy PS5 Emulator上で描画が安定して動作すると報告されている。複数タイトルでの安定化は、エミュレータ基盤の改善を示す。
出典: Tom's Hardware

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