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テトリス社、ホワイトハウス模倣ゲームに抗議

ホワイトハウス公開の壁積みゲームにテトリス社が関与否定。著作権侵害として検証中。経緯と対立の構図を解説。

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テトリス社、ホワイトハウス模倣ゲームに抗議
Photo by Fox & Hyde on Unsplash

米ホワイトハウスが2026年9月4日に公開した6作品のブラウザゲーム群が、知的財産権の問題を招いている。 問題の中心は移民を題材とした「Build the Wall」である。 落下するれんがを積み上げて壁を築く仕組みがテトリスに酷似しているとの指摘が出ている。 テトリス社は公式に制作への関与を否定し、権利侵害として検証を進めている。 Engadget の staff@engadget.com (Ian Carlos Campbell) の報道では、同社が許諾や商標利用を認めていない事実が伝えられている。

ホワイトハウスは同日にアーケード風の6作品を自らのサイト上で公開した。 いずれもブラウザ上で直接遊べる簡易な構成である。 政権の政策や主張を娯楽の形式で発信する狙いがあると見られる。 そのうちの1作品であるBuild the Wallが、外部の権利者の抗議を招いた。 公開直後から形態の類似性を指摘する声が上がり、争点が明確になった。

ホワイトハウスが公開したゲーム群

ホワイトハウスが公開した6作品は、政権の情報発信の一環である。 公式サイト上で遊べる形式を採用し、利用登録を必要としない。 ブラウザで動作するため、特定の端末や店舗に依存しない配布が可能だ。 パソコンやタブレットなど手持ちの機器から接続できる点が特徴である。 短時間で遊べる設計が、拡散と接触機会の拡大を狙ったものと見られる。

政権は従来から対戦ゲームの連想や流行の図像を用いた発信を続けてきた。 若年層への到達を意識した手法であり、採用広報にも同様の傾向がある。 今回の6作品も、その延長線上にある取り組みだ。 政策の主張を遊びの文脈に置くことで、関心の喚起を図っている。 一方で、既存の著名作品の形式を借りる手法には権利処理の課題が伴う。

壁を積むゲームの内容と政治的主張

Build the Wallは落下するれんがを積み上げ、壁を築く内容である。 操作の基本は回転と移動であり、外観や進行はテトリスに近い。 異なる点は、横一列をそろえてもれんがが消去されない仕組みだ。 消去の代わりに壁が成長し、迫り来る「ゾンビの群れ」を防ぐ設定である。 積み上げ自体を目的化した点が、独自の改変として示されている。

舞台は明確でない「南の国境」付近に設定されている。 名称と図像が、移民の流入を防ぐ壁の主張と結びついている。 米国とメキシコの国境に壁を築く政策は、ドナルド・トランプ大統領の2期にわたる目標である。 同政策は現在も進行中であり、政権の象徴的な課題だ。 ゲームの目的と演出は、その政治的主張を直接反映している。

テトリス社が示した公式見解と対応

テトリス社はInstagramへの投稿で制作への不関与を表明した。 交流と結束の価値を掲げ、世界各地の愛好者に感謝を示した。 その記述において、Build the Wallの制作に関わっていないと明記した。 著作権侵害には厳正に対処する姿勢も示した。 40年以上にわたり世代と文化を越えて親しまれてきた経緯に触れた。

同社の投稿文は次のように記している。

At Tetris we believe in the power of connection and bringing people together

投稿の説明文では、関与の否定と権利保護の姿勢が示された。 Engadgetの取材に対し、同社は許諾や商標利用を認めていないと回答した。 目的は意図を持って積み上げ、可能な限り多くの列を消去することにあると説明した。 現在は事案を精査中であるとの立場だ。 原文の該当部分は次の通りである。

For more than 40 years, Tetris has brought people together across generations and cultures through play and joy.

著作権と許諾を巡る対立の全体像

対立の核心は、許諾の有無と形態の類似性にある。 テトリス社は商標や知的財産の利用を認めていないと明言した。 制作への関与も否定し、許諾契約の存在を否定している。 このため、無許諾での派生利用に当たるかが焦点になる。 外観や規則の類似度が、判断材料になると見られる。

テトリスは規則自体の保護範囲を巡って過去にも係争を経験してきた。 落下物のかたちや回転、消去の仕組みは模倣の対象になりやすい。 今回の作品は消去しない点で差異を設けている。 しかし操作感や視覚構成の近さは否定しがたい。 差異の有無が侵害の成否を直ちに決めるものではない点に注意が必要だ。

ブラウザ上での動作確認の観点では、Fermata Auto:Android Auto動画再生の実用評価で示された実機検証の手法が参考になる。 表示の再現性や操作の応答を記録する手順は、類似性の検討にも応用できる。 権利者側の検証が技術的な記録を伴う可能性もある。 公開物の保存と差分の整理が重要になる。 今後の手続きでは、そうした証跡の扱いが意味を持つと見られる。

米政権のネット発信と過去の事例

今回の公開は、米政権の発信手法の文脈で理解できる。 政権や政府機関は、対戦ゲームの図像を用いた採用広報を展開してきた。 Haloの連想を用いて移民税関捜査局の採用を促す事例があった。 流行文化への接近が、若年層への接触を狙ったものと見られる。 娯楽の文脈を利用する手法は、今回が初めてではない。

一方で、音楽の無許諾利用などが削除要請を招いた事例もある。 デジタルミレニアム著作権法に基づく申し立てが、公開物の削除につながってきた。 関与の明確化や許諾取得を欠いた発信は、紛争の火種になる。 今回の6作品も、テトリス以外の財産の流用を含む可能性が指摘されている。 複数の権利者が並行して対応に動く展開も想定される。

ブラウザゲームの今後と削除の行方

現時点ではBuild the Wallはホワイトハウスのサイト上で遊べる状態にある。 テトリス社は精査中であり、正式な法的手続きには移っていない。 今後は削除要請や公開停止の申し立てが出るかが焦点だ。 他の5作品についても、原作品の権利者の対応が注目される。 一括での削除や個別の修正など、複数の経路があり得る。

ブラウザゲームは配布と複製が容易であり、削除後の拡散制御が難しい。 公開時の記録や複製物が第三者の手に残る可能性がある。 そのため、権利者側は早期の証拠保全を重視すると見られる。 政権側が自主的に修正や公開停止を選ぶ可能性もある。 技術的な類似度の評価と政治的な発信の意図が、議論の軸になると評価できる。

編集部の見解

今後3〜6か月では、公開6作品への権利者からの申し立てが相次ぐと見る。テトリス社の精査が削除要請に発展すれば、他作品にも波及する可能性がある。政権側の運用は継続すると見られるが、公開停止の判断が注目点だと言えそうだ。

1〜3年では、公的機関による流行文化の利用と知的財産管理の摩擦が拡大すると見る。ブラウザゲームや短文投稿での流用は監視が難しく、権利処理の枠組みが問われることになる。公的発信における許諾取得の手順が整備される可能性があると評価する。

公的機関の発信はどこまで引用の範囲に含まれると考えるべきだろうか。娯楽性を優先した広報は許諾手続きを軽視しがちではないだろうか。権利保護と表現の自由の均衡をどう設計すべきかが問われていると見る。

参考

よくある質問

Build the Wallはどのようなゲームか
落下するれんがを積み上げて壁を築くブラウザゲームである。横一列をそろえても消去されず、壁が成長してゾンビの群れを防ぐ設定だ。南の国境を連想させる舞台と名称が特徴である。
テトリス社はなぜ関与を否定したのか
制作に関わっておらず、商標や知的財産の利用を許諾していないためだ。Instagramで不関与と権利保護の姿勢を示し、現在は事案を精査中であると説明している。
今後削除される可能性はあるのか
現時点で法的手続きは公表されていない。過去には音楽の無許諾利用などが削除要請の対象になった経緯がある。権利者の申し立て次第で公開停止や修正に至る可能性がある。 ## 参考 - [The Tetris Company wants nothing to do with the White House's new copycat game](https://www.engadget.com/2251585/the-tetris-company-wants-nothing-to-do-with-the-white-house-s-new-copycat-game/) — 2026-09-04公開
出典: Engadget

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